スタンダードダンサー必見「ワルツ」「スローフォックストロット」「クイックステップ」「ヴェニーズワルツ」における、ナチュラルターンの比較

社交ダンスを踊る方にとって、ナチュラルターンというと「ワルツ」のナチュラルターンの印象が強いと思います。
しかし、よく考えてみると、ナチュラルターンは「タンゴ」以外のスタンダード4種目、「ワルツ」、「スローフォックストロット」、「クイックステップ」、「ヴェニーズワルツ」それら全てで、踊られます。

何となく、どの種目でも「ワルツ」のナチュラルターンみたいに踊ってるな~

「スローフォックストロット」のナチュラルターンは、違うってわかる気がするけど

このように、何となくナチュラルターンを踊っている方は多いのではないでしょうか。ステップ名は同じでも、種目ごとの踊り方や、特徴はそれぞれ異なります。

今回は4種目、4種類のナチュラルターンの踊り方、特徴について、比較しながら詳しく説明していきます。

目次

4種目のナチュラルターンにおける、ライズ&フォール、ステップの違い

ナチュラルターンは、実際にはあまり踊る機会が、少ないかもしれませんが、後半もあります。ナチュラルターンはどの種目においても、6歩で構成されています。「ヴェニーズワルツ」においては、大抵6歩目まで踊ります。

今回は、ナチュラルターン6歩目までを含めて、解説します。

4種目のナチュラルターンにおける、ライズ&フォールの特徴と違い

まずは、ナチュラルターンのライズ&フォールについて説明します。

ナチュラルターンの前半1~3歩目において、男女共に、「ワルツ」はグラジュアルライズ(徐々に上昇)です。ほかの3種目「スローフォックストロット」、「クイックステップ」、「ヴェニーズワルツ」はクイックライズ(一気に上昇)です。

ナチュラルターンの後半4~6歩目においては、男女共に、「ワルツ」はグラジュアルライズ、「スローフォックストロット」、「クイックステップ」はライズ&フォール無し、「ヴェニーズワルツ」はクイックライズです。

ライズ&フォールは、それぞれ種目の特徴や、音楽の表現に直結してきますので、意識して使い分けることが必要です。

「ワルツ」においては、グラジュアルライズを行うことによって、滑らかな深い放物線の軌道を描いて踊ることが出来ます。「スローフォックストロット」においては、クイックライズを行うことによって、「ワルツ」とは異なる、比較的に浅いスウィングの軌道で踊ることが出来ます。「クイックステップ」、「ヴェニーズワルツ」においては、クイックライズを行うことによって、早いスピードを保ったまま、踊ることが出来ます。

4種目のナチュラルターンにおける、ステップの特徴と違い

ナチュラルターンの前半1~3歩目について

「ワルツ」、「クイックステップ」、「ヴェニーズワルツ」、は前半の1~3歩目のステップする足の位置が同じです。

男性は、右足前進、左足横へ、右足は左足にクローズです。女性は、左足後退、右足横へ、左足は右足にクローズとなります。ステップは同じでも、ライズ&フォールが違いますので、踊り方も異なってきます。

「スローフォックストロット」の前半1~3歩目のステップする足の位置は、他の3種目と異なります。

男性は、右足前進、左足横へ、右足後退です。女性は、左足後退、右足は左足にクローズ(ヒールターン)、左足前進です。「スローフォックストロット」の場合は、ゆったりとしたテンポの曲の中で、クイックライズが行われるために、女性がヒールターンになって、3歩目は、男女共に、パスされます。

ナチュラルターンの後半4~6歩目について

「ワルツ」と「ヴェニーズワルツ」において、4~6歩目のステップする足の位置が同じです。

男性は、左足後退、右足横へ、左足は右足にクローズです。女性は、右足前進、左足横へ、右足は左足にクローズです。前半1~3歩目と男女のステップが入れ替わるだけで、ライズ&フォールも全く同じです。前半1~3歩目では、「クイックステップ」もステップが同じでしたが、後半は異なります。

「スローフォックストロット」と「クイックステップ」においては、4~6歩目のステップする足の位置が異なります。ライズ&フォール無しで、フラットで踊ります。

男性は両者ともに、4~6歩目は左足後退、右足は小さく横へ(ヒールプル)、左足前進です。

女性は「スローフォックストロット」では、4~6歩目は、右足前進、左足横へ、右足は左足にブラッシュして後退です。「クイックステップ」では、右足前進、左足横へ、右足後退、となります。6歩目が「スローフォックストロット」ではブラッシュして、が入るところが「クイックステップ」とは異なります。

4種目のナチュラルターンの踊り方

では、上記で説明した、ライズ&フォール、ステップの違いからそれぞれの踊り方を解説していきます。

「ワルツ」のナチュラルターン

「ワルツ」のナチュラルターンは、唯一グラジュアルライズで踊られます。そのため、他の種目よりも、上下のある深いスウィングで踊ります。1歩目の終わりで徐々に上昇していって、2~3歩とさらに上昇し続けていきます。後半は、男女の前進後退が入れ代わり、グラジュアルライズで同じ動作を起こして、踊ります。

「スローフォックストロット」のナチュラルターン

「スローフォックストロット」のナチュラルターンは、前半1~3歩はライズ&フォールがありますが、後半4~6歩はフラットで踊ります。前半のライズはクイックライズです。「ワルツ」と比べると上下運動が少ないため、1歩目でクイックライズを起こしたら、上昇し続けないで、2~3歩と同じ高さが保たれます。その時に、女性はヒールターンを起こします。

男性は5歩目でヒールプルを行うことによって、外回りの女性をリードします。そのため、男性のヒールプルした右足は、小さく横に置かれることが重要です。その時、女性は男性のリードを受けて、身体を4~5歩の間に、一気に3/8回転させます。

6歩目では、男女共に、右回転していた体を左へ回転させながら、ステップします。その時、女性は、右足を左足にブラッシュして後退します。

「クイックステップ」のナチュラルターン

「クイックステップ」のナチュラルターンは、前半1~3歩はライズ&フォールがありますが、後半4~6歩はフラットで踊ります。前半のライズはクイックライズです。前半1~3歩のステップは「ワルツ」と同じですがスピードが出ているために、1歩目で、クイックライズを起こしたら、2~3歩と同じ高さが保たれ、3歩目でロァーです。

男性は、5歩目でヒールプルを行うことによって、外回りの女性をリードします。そのため、男性のヒールプルした右足は、小さく横に置かれることが重要です。これは、「スローフォックストロット」と同じです。しかし、男性のリードを受けた女性は、スピードが出ているために、「スローフォックストロット」の5歩目の時のようには、一気に回転することが出来ません。そのため、女性は、回転を4~5歩の間で1/4、5~6歩の間で1/8と分けて行います。

「ヴェニーズワルツ」のナチュラルターン

「ヴェニーズワルツ」のナチュラルターンは、ステップする足の位置は1~6歩目を通して、ライズ&フォールを行いますスピードが出る踊りのため、ライズはクイックライズになります。ステップする足の位置やライズ&フォール、は「ワルツ」と似ていますが、踊り方は異なります。

「ヴェニーズワルツ」は継続した回転運動を行うために、常にボディはローテーションを起こすことを意識します。スピードがあるために、男女共に、内回りで後退する時、後退した左足はフロアーに接したまま右足にクローズします。

まとめ

ナチュラルターンは、「ワルツ」では、一番最初に踊られるステップです。そのため、「ワルツ」の印象が強いです。しかし、「スローフォックストロット」、「クイックステップ」、「ヴェニーズワルツ」においても、よく踊られるステップです。そして、種目ごとに特徴があり、踊り方も異なります。その反面、似ている所もあったりします。

これら4種目のナチュラルターンをの特徴、踊り方を理解することが重要です。それぞれの種目のナチュラルターンの理解が深まり、使い分けられるようになったら、踊りのクオリティーが上昇すること間違い無しです。

この機会に是非、「ワルツ」、「スローフォックストロット」、「クイックステップ」、「ヴェニーズワルツ」のナチュラルターンについて、勉強して、踊ってみてください。

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この記事を書いた人

プロの社交ダンサーです。東京都の新小岩駅前にある「鈴木美代子ダンスアカデミー」所属です。
学んだ事を、ブログにしてお伝えすると共に、再認識する為にブログを書いています。
レッスンについてなどは、教室にご連絡ください。(03-3695-0873)

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