社交ダンス【Ball-room-dance】とは。その魅力を徹底解説。

社交ダンスはご存知でしょうか?言葉は知っていても、実際に見たり、踊ったりしたことがある方は、少ないかもしれません。しかし、学生から、社交ダンスのプロとして現在に至るまで、20年以上踊ってきた私が断言できるのは社交ダンスはとても奥が深く、魅力的ということです。このブログでは、社交ダンスの知識や魅力などについて、紹介します。

目次

社交ダンスとは

社交ダンスの一番の特徴は、男女がペアとなってカップルで踊ることです。「ホールド」というダンスの組み方をして踊ります。

現在、日本で踊られている社交ダンスはイギリスを中心として発展したスタイルです。英語では【Ball-room-dance】となります。社交ダンスは場面に応じて、2つの踊り方があります。それはパーティーなど親睦を深めるような場で踊られるダンス(ソーシャルスタイル)と、競技会で踊られるダンス(コンペティションスタイル)です。

現在では社交ダンスというと、この競技会スタイルが一般的です。パーティーなどのダンスタイムで踊られる場合はそれらのステップを簡単にして踊る感じです。私達が教室でレッスンしているダンスも主に、競技会スタイルのダンスです。

ちなみに競技スタイルではない、パーティーダンスには、ジルバ、ブルース、マンボなどがあります。それらは、ステップがシンプルで、パーティーの場などで簡単に踊れるように出来ています。

社交ダンスの醍醐味は何と言っても、カップルで踊ることによって、一人では味わえない、二人のローテーションや、互いの身体を利用することにとって生まれる大きなムーブメントなどです。それらは、男女の駆け引き(リードとフォロー)から生まれます。

社交ダンスでは、「ホールド」ボディコンタクトを通し、リードとフォローを駆使して、様々な音楽に合わせて、多くの種目を踊ります。そのリードとフォローこそが、社交ダンスをより深く、複雑に、そして魅力的にしているのだと思います。

「ホールド」について詳しく知りたい方は⇒社交ダンスの「ホールド」の仕方

社交ダンスの種類

私はプロとして競技会に出場してます。ダンス界では、そのような競技スタイルで踊られるようなダンスを、「競技ダンス」「ダンススポーツ」と呼びます。上の項でも説明しましたが、現在の社交ダンスは、競技スタイルが中心となっています。ここでは、そのように競技スタイルで踊られるダンスを紹介します。

競技ダンスのスタイルは、【スタンダード】【ラテンアメリカン】に分かれます。

【スタンダード】

社交ダンスと言われたとき、皆さんがまず思い浮かべるようなイメージのダンスだと思います。カップルが常にホールド(社交ダンスにおける男女の組み方)をした状態で踊ります。フロアーを左回りに流れるように移動していくムービングダンスです。主に男性は燕尾服、女性はロングドレスで踊ります。ドレスについては⇒社交ダンスドレス選び

スタンダードは下記の5種目です。

  • ワルツ
  • タンゴ
  • スローフォックストロット
  • クイックステップ
  • ヴェニーズワルツ

【ラテンアメリカン】

カップルがホールドしたり、離れたりと様々な変化を起こしながら踊ります。サンバとパソドブレは移動性があるためにムービングダンスですが、他はあまり移動しないで踊ります。起源を南米に持つ踊りが多く、とても情熱的な踊りです。男女ともに開放的な衣装で踊ります。衣装については⇒社交ダンスドレス選び

ラテンアメリカンは下記の5種目です。

  • チャチャチャ
  • サンバ
  • ルンバ
  • パソドブレ
  • ジャイブ


ここからは【スタンダード】・【ラテンアメリカン】、それぞれの種目について詳しく解説します。

スタンダード

ワルツ

ワルツは3/4拍子の曲に合わせて踊ります。競技ダンスではテンポの早いヴェニーズワルツと区別してスローワルツとも言われます。大きな振り子のようなスウィングをしながらゆったりと踊ります。回転するステップが比較的に多く、2人のローテーションが重要です。身体の上下運動(ライズ&フォール)のワルツにおける基本は、カウント1の終わりで上昇(ライズ)が始まります。

ワルツはイメージしやすいので、社交ダンスを初めて踊る方は、ワルツから入る方が多いです。私も社交ダンスを始めたとき最初はワルツから習いました。

より詳しい踊り方はこちら⇒「ワルツ」を踊るコツ

タンゴ

タンゴは2/4拍子のスタッカートの効いた曲に合わせて、踊ります。アルゼンチンタンゴに対して、社交ダンスのタンゴはコンチネンタルタンゴと呼ばれます。切れ味鋭く、情熱的な踊りです。他のスタンダード種目と異なり、身体の上下(ライズ&フォール)がありません。

誰もが耳にしたことがあるタンゴ。ダンサーも観客も心が燃えてくるようなダンスです。

より詳しい踊り方はこちら⇒「タンゴ」を踊るコツ

スローフォックストロット

ゆったりとした4/4拍子の曲に合わせて、大きくゆったりとスウィングしていきます。ステップの最後はワルツのように足は揃わないで、パスされてフェザーという動作がおきます。そのため、スローフォックストロット独特のライズ&フォールで踊られます。

ジャズなどのメロディーに合わせて踊ることも多く、とってもオシャレで優雅なダンスです。

より詳しい踊り方はこちら⇒「スローフォックストロット」を踊るコツ

クイックステップ

軽快な4/4拍子の曲に合わせて、フロアを走ったり飛んだりと、スピード感がある躍動感あふれるダンスです。スローフォックストロットとワルツの特徴を合わせ持ちます。バリエーションステップでは、ランやホップやスキップなどあり、フロアーを駆け巡るようなダンスです。

曲調も明るいものが多く、ダンサーだけでなく観客も思わず身体を動かしたくなってしまう、乗りの良いダンスです。
    

より詳しい踊り方はこちら⇒「クイックステップ」を踊るコツ

ヴェニーズワルツ

ウィーンの宮廷舞踏を発祥とし、アップテンポな3/4拍子の曲に合わせて踊ります。スローワルツと区別して、ヴェニーズワルツまたは、ウィンナワルツと呼ばれます。スピード感のある、華やかな踊りです。フロアーのコーナーをカーブを描きながら踊ることによって、フロアーを大きな円でとらえて踊ります。

フロアーで何組ものカップルが同時に踊ると、まさに中世ヨーロッパの舞踏会を連想させてくれます。

より詳しい踊り方はこちら⇒「ヴェニーズワルツ」を踊るコツ


ラテンアメリカン

チャチャチャ

キューバ発祥で、軽快な4/4拍子のリズムに合わせて踊ります。カウントは2・3・4・&・1なのですが、2・3・チャ・チャ・チャと、よくカウントしながら踊る姿を目にします。チャチャチャはノリがよく陽気なだけでなく、スタイリッシュでカッコ良いダンスです。

サンバ

ブラジル発祥の、陽気で明るいアップテンポな2/4拍子の曲に合わせて踊ります。サンバは一種目の中に異なるリズムがいくつも入るため難しい種目のでもあります。ヒップアクションと、膝の上下運動を組み合わせた、バウンスアクションを常に意識して踊ります。

ルンバ

キューバ発祥で、ゆったりとした4/4拍子のテンポの曲に合わせて、踊ります。キューバンルンバとも呼ばれ、2・3・4・1・とカウントされます。情緒的な音楽に合わせて、男女の愛の葛藤を表現します。

パソドブレ

スペインの闘牛を表現した踊りです。2/4拍子の情熱的な曲に合わせて、踊ります。男性はマタドール(闘牛士)、女性はカポーテ(闘牛に使われる赤いケープ)や闘牛をイメージして、非常に勇壮で力強く踊ります。

ジャイブ

アメリカ発祥のロックンロールの4/4拍子のリズムに合わせて、軽快に踊ります。アップテンポなスウィングジャズの曲に合わせて、踊られたことから、振り子のような運動を利用して踊るスウィングダンスです。ジャイブをパーティーダンスとして簡単にしたのが、ジルバです。

このように、社交ダンスはいくつもの種類のダンスを踊ります。多くのプロやアマチュアのダンサーは、【スタンダード】か【ラテンアメリカン】かどちらかにメインを絞っていくことになります。しかし、中には両方をメインとする「10ダンサー」もいます。ちなみに私は【スタンダード】のダンサーです。

社交ダンスの魅力

社交ダンスの魅力を挙げてみました。

  • まずは、なんといても男女がペアとなってカップルで踊ることです。2人で踊ることによって、表現の幅も、動作も1人の時の倍以上になります。その分、複雑になり、奥が深くなります。
  • 次に、種目の豊富さです。競技スタイルとパーティースタイルがあり、更に「スタンダード」と「ラテンアメリカン」に分かれます。そして、それぞれが5種目に分かれます。
    これだけの種類があると、表現できない音楽が無いほどです。社交ダンス用の曲ではなくても、例えばJ-popでも洋楽でも踊れます。私達もデモンストレーションの時など、様々なジャンルの音楽から曲を探したりします。
  • そして、社交ダンスは、人それぞれ色々な楽しみ方ができます。カップルを組んでなくても十分楽しめます。

いくつか、その例を挙げてみます。

  • パーティーダンスで色々な方と踊って楽しむ。
  • サークルに入って、団体レッスンを受ける。
  • 教室などで先生に個人レッスンを受けて、先生とペアでデモンストレーションに出演する。
  • カップルを組んで競技会に出場する。
  • ダンスの勉強をして試験を受ける。
  • ドレスや燕尾服など、華やかな衣装を楽しむ (ドレスについてはこちら)⇒社交ダンスのドレス選び
  • また、踊った時の運動量が、かなりありますので、日々の身体づくり、健康維持にも最適です。ダンスですから、もちろん音楽に合わせて楽しく身体を動かすことができます。

このように、社交ダンスは沢山の魅力を持っています。

まとめ

社交ダンスは種目ごと特徴があり、どれもこれも奥が深く難しいため、最初は踊ることが大変かもしれません。しかし、踊っていくうちに点と点が繋がるように、それぞれのダンスが繋がってきて、いつの間にか踊れるようになります。

音楽に身体をゆだねれば、楽しくなってきて、初心者でも意外と踊りになるものです。逆に経験者ほど、ステップにこだわりすぎて、一番大切な音楽に乗ることを忘れがちです。そうなると、ダンスではなく、ただステップを踏んでるだけになってしまいます。

社交ダンスは様々な種類のダンスがあり、そのダンスごとの表現・音楽もあり、始めるとキリがなく、難しく、楽しく、私など人生をかけてしまうほど奥が深いです。そして、「競技ダンス」や「スポーツダンス」など競技スタイルのダンスがある一方で、パーティーダンスもあり初心者から上級者まで、そしてどの世代の方も気軽に踊れる間口の広さも持っています。

社交ダンスの一番の特徴は、男女がカップルとなり踊ることです。これがまた、社交ダンスを、より複雑に難しく、しかし、楽しく奥を深くしています。

皆さんもこの機会に是非、このような魅力いっぱいの社交ダンスに、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

プロの社交ダンサーです。東京都の新小岩駅前にある「鈴木美代子ダンスアカデミー」所属です。
学んだ事を、ブログにしてお伝えすると共に、再認識する為にブログを書いています。
レッスンについてなどは、教室にご連絡ください。(03-3695-0873)

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